ハードディスク物理障害のデータ復旧平均相場

物理障害

机の上や高い場所に置いてあった「USBの外付けハードディスク」を誤って落下させてしまった・・・。その後、ハードディスク(HDD)からいきなりこれまで聞いた事のない「カーン・カーン」、「カツンカツン」という連続した異常な音が聞こえるようになった。

ノートパソコンを入れてある鞄を落としてしまいさらに、その運悪く鞄が車に轢かれた…これらは分かりやすい物理障害と言えます。

物理障害でもはっきりとした原因が分かるとは限らない

しかし、同じ物理障害でもはっきりとした原因が分かる訳ではありません。

「USB外付けハードディスク」を繋いでいるのにマイコンピュータに表示されない、何も、いじったりしていないのにパソコンのBIOS上でもハードディスクを認識してくれず、ウィンドウズ自体が動かなくなってしまった!といったような事例では、スグには気付かないケースがほとんどです。

また、ある日、突然にモニター画面が青くなり白い英語の文字が表示される「ブルースクリーン」になってしまうトラブルもよくあります。

ハードディスクというのは、家電製品とは違い7年や10年といったように支障なく使い続けられるわけではありません。運よく、10年近く壊れずすむ場合もありますが、使用頻度によります。内臓のハードディスクだけに限らず5年を経過すると、キーボードや液晶モニター、電源など壊れやすくなります。おおよそパソコン関連のパーツ寿命は3年から4年とされています。そのため5年経過するとパソコンはどこかしらの部品が壊れだします。

ノート型パソコンであればマザーボード・CPU・モニター画面・メモリー・キーボードなどが故障をきたし始めるのです。

デスクトップPCの場合であれば、モニターが壊れてもスグに新品のモニター交換をして使えるようになりますが、ノートパソコンの場合、モニターの液晶交換は大変です。

オペレーションシステムでさえも5年経った頃には1世代、2世代程度進むので3,4年経った辺りで新たに買い替えたほうが無難です。また物理障害でなくても、数年たつと、「ファーマットされていません、今すぐフォーマットしますか?」や「フォーマットする必要があります」と警告メッセージが表示されるトラブルが発生しやすくなります。

データに関してはしっかりとバックアップを取ってさえいれば大丈夫です。しかし、故障トラブルというのはそのバックアップをしようかどうか放置していた時に限って発生してしまうものです。

では、もしハードディスクが何かしらの物理障害を起こした場合、復旧サービスへ頼んだ時の金額はどれくらいなのか気になるところです。

こうした業者は日常生活の中で使う機会が無いため、どれくらいの相場となっているのか利用者には分かりづらい業界だからです。

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物理障害ハードディスクの復旧費用相場

パソコンが物理障害を起こしてデータ復旧専門業者へ頼んだ場合、1台当たりの相場金額は30万円前後が相場なっています。SSDやLINUX、WINDOWSサーバー系OSの場合は、さらに1.5倍以上の料金になるケースがほとんどです。

LINUX系ファイルシステムを使っているつもりがなくても、実際に使っているケースがあります。それがBUFFALO製のリンクステーションテラステーション、アイオーデータ製のLANDISKなどのNASやRAIDサーバーなどを使っている場合です。

企業の場合では、専門の担当者が理解し購入設置していますが、個人の場合、気が付かないで便利そうだからと利用しているケースがあります。実際、故障しデータ復旧が必要になって初めて、サーバー系のファイルシステムを使っていたことに気が付くケースも多いのです。またRAIDのデータ復旧費用は内臓ディスク台数で大きく違います。

 

復旧メディアに掛かる料金・送料・ハードディスクの容量で多少の変動はありますが物理障害となったハードディスクのデータを復旧する時は30万円をスタートラインとして、ここから30%前後の幅があると思ったほうがいいです。

つまり高額なデータ復旧業者では約40万円前後。安くても約20万となります。物理障害になってしまったハードディスクをどれくらいの料金で復旧させたいかは人それぞれの相場観があるでしょうが、物理障害や重度障害の平均相場は30万円程度と思っていれば間違いありません。

物理障害の場合、HDDやSSDに限らず、数万円で復旧できることはありません。逆に、数万円で物理障害でも復旧できるといった業者には注意が必要です。

中には5万円で物理障害の対応が可能という業者の宣伝文句をみる場合がありますが、クリーンルームや専門の技術者の配置、ストックパーツの保管などは、まずありません。

※ 参考記事

人間でいえば、医療設備の無い病院で手術するようなものです。非常に危険な行為になりますので注意しましょう。

 

価格別 データ復旧サービス料金相場(2TB容量1台あたり)
高額なデータ復旧業者 40万円(税込)
一般的なデータ復旧業者 30万~35万円前後(税込)
安いデータ復旧業者 20万円(税込)

同じデータを復旧するといっても、安い業者と高い業者では1.5倍から2倍ほど料金が変わるケースがあるので注意が必要です。良く調べてから依頼しないと、何度も業者に調査見積もりをするはめになり、輸送を含めてトラブルになりやすいので気を付けましょう。

尚、物理障害が発生してしまった時、自力でのデータ復旧はかなり困難です。クリーンルームを始め、ストックパーツの種類や、特殊ドライバーなど、専門の設備や技術が必要だからです。

そのため無理に個人のチカラでどうにかしようとしたりせずにハードディスクなどの記録メディアについて専門知識を持っているデータ復旧業者に依頼してください。そのほうが、確実にデータの救出ができます。

物理障害が発生するとどんな症状が現れるのでしょうか?

ハードディスクの故障原因は主に3つあります。
その他にも細かくは幾つかありますが、大別すると下記の区分に分かれます。

基盤不良

基盤部分の故障を見るにはパソコンやUSB外付HDDから内蔵のハードディスクを取り出します。もし、焦げたような個所や焦げ臭いにおいがした場合は基盤不良となっている可能性があります。最近のハードディスクでは基盤が焦げたりするケースはほとんどありませんが、古いハードディスクでは一部のメーカーに基盤不良がよく発生していました。

モーター

モーター部分が回っていなる感触がない・・・モーター部分が回転していない時はモーター或いは基盤(ファームウェア)が壊れている可能性があります。モーター部分が回っているかを確認。問題なくモーターが回転しているとグッグといった振動や遠心力を感じます。もしそれが何もないという時はハードディスクを出します。
その時点で振動しているのがわかればモーターが回っている証拠です。

ヘッド故障

ヘッド部分が他のパーツにくっついている場合もあります。所謂、吸着状態です。その箇所を離すと再度回転するようになるケースがあります。また、ヘッドの制御エラーが発生すると異音がし始めます。

■ハードディスク故障の症状

ハードディスクの開封
故障の原因は幾つかあります。制御系や電気的なエラーなど経年劣化以外にも幾つかの原因があり、それぞれに症状が発生します。

電気・基盤系エラーの症状

モーターの不回転、ヘッドのスピンアップエラーは基盤部分の故障という可能性があります。

基盤故障の症状

この場合、パソコンのBIOS(バイオス)での認識が不可能となります。また、モーターが回ってくれない症状も出てきます。明らかに回っている感触がしません。サーボ機構と呼ばれる自動制御装置が働かないため本来探している所を探せなくなります。

ヘッド故障の症状

ヘッド部分が故障していると思われる時は、ガチャ、ガチャとかカタン、カタンと異常音聞こえてきた場合です。これは、ヘッドの働きとしてデータ箇所を探し出す際にストッパー部分にぶつかって鳴ってしまうケースがほとんどです。もしヘッド部分が故障を起こすと、データを読み込んだり書き込んだりしてくれなくなる恐れが高まります。

ヘッドの箇所が外れていたり、それを支える役割を持つジンバルの形が変わっていたり汚れていると異変が起きてしまうので注意が必要です。また、もしヘッド部分が接続部分から外れているという場合は金属音としてキーキー鳴り出すケースがあります。ヘッドの故障は、ディスク盤をアームの先端が引っ掻いてることで傷ついてしまうスクラッチ損傷という極めて重度の障害になる可能性があります。

バッドセクター

プラッターと呼ばれる記録面にはセクターやクラスターと呼ばれる区画の単位があります。磁性体の劣化などが発生した場合、バッドセクターと呼ばれるセクター不良が発生するとデータの書き込みは勿論、読み込みが出来なくなるため復旧できなくなります。

スクラッチ

バッドセクターと同様にデータの読み込み不良になります。所謂、ひっかき傷のため、データの救出が出来ません。ヘッド故障の際に、本来浮いているはずのヘッドがプラッター記録面を擦ってしまう際に発生しやすくなります。データ復旧不可になりやすい一番多い症例です。

故障が発生した場合の対処

ここで注意しなければならないのは、短時間、少ない回数で電源を点け確認するようにするという事です。
長時間点けたままにしておいたり、何十回と電源のオンとオフの通電は、もっと悪い状況になったりデータが壊れる場合があります。

こうした原因で傷ついてしまってからでは、たとえ専門知識を持ったデータ復旧業者に頼んでも復旧そのものが出来なくってしまいます。

万が一物理障害となってしまった場合、自分の手で何とかしようとあれこれいじってしまうとかえって取り返しのつかない事になるので、状況が悪化してしまわないように、専門業者へデータ復旧を依頼するのが一番の得策です。”