データ復旧成功率って?データ復旧業者で復旧できる可能性はどれくらい?

悪徳データ復旧業者

HDDやUSBメモリーがどれくらいの確率で故障を起こすのかはわかっています。そして、その中で、どれくらいのデータが復旧に成功するのかも業者側は把握しています。ですが、その情報はまず公開されません・・・。

一方で、近年のサービス内容・商品でも宣伝広告として‘データ復旧成功率90%以上’というキャッチフレーズを耳にします。

こうした数字はより高いものが良いのだという認識をユーザーが思い込んでいるからです。
しかしデータ復旧業者で言う所の「データ復旧成功率」は利用者が思い込んでいる「成功率」とは違います。

SDカード・USBメモリー・PC内蔵HDD・サーバー機となるレイド・NASに障害が起きると確率により復旧不可能となってしまう案件があるのです。これは業者の技術力や設備の違いではなく、確率的に発生する復旧不可案件です。

 

物理障害の発生率と復旧成功率

機械的に何らかの故障が発生した場合、物理障害と呼ばれます。
この物理障害の発生率は全障害・故障の70%程度になります。

 

また物理障害の代表的なエラーには下記のようなものがあります。

  • ヘッドの故障(カッタン、カッタンなどの異音の発生)
  • モーターの駆動エラー(回転している様子がない)
  • モーター軸受けの歪み(高いところから落としてしまった)
  • バッドセクター(セクター不良多発によるアクセス障害)
  • BISO上のドライブ認識エラー(4年以上経過し劣化したハードディスク等)

 

物理障害としてよく起きるのがHDDのヘッドが壊れるという現象なのです。机の上から落とした場合や購入から4年以上経過した場合でも、ヘッドの故障はよく起こります・・・。猫や犬などのペットを飼っている家庭は、特にこの落下に気を付けなければいけません。

 

ヘッドの故障は高確率でプラッターというデータを記録する為の記録面に傷つけます。
これがスクラッチ(引っ掻き傷)という状態です。

このスクラッチが起きてしまうと記録面を損傷させるためデータ自体が読み込めなくなります。
そのためデータ復旧業者側が高いレベルの技術やクリーンルームなどの高度な設備を持っているとしても復旧が不可能となります。

そのような理由から、ハードディスクの再利用やデータ復旧をさせないために、ドリルなどでハードディスクに穴をあけて記録面を破壊してしまう方法があるのです。物理的なデータ消去方法です。

機械的故障としてヘッドの故障以外にも、基盤やモータートラブルが挙げられますが、記録面を損傷させてしまいデータ復旧ができないスクラッチ損傷の発生率がどれくらいあるのかが問題です。

このスクラッチ損傷は、物理障害の「50%」あります。
つまりHDDが機械的に故障した場合の50%前後は復旧不可能になります。特にヘッドの故障は2次的に記録面に傷をつけてしまうケースが多くあります。

物理障害の発生確率は70%。その50%がスクラッチなので、全体の35%はどんな設備と技術があっても復旧不可能になります。

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USB外付けHDDの基盤不良

物理障害・論理障害であっても復旧できない場合があります。もしハードディスクであればヘッドやモーターの順で壊れる確率が高まり最も低いのは基盤やファームウェアが壊れてしまう確率です。
十数年前であれば基盤が壊れやすかったものの現在、製造されているHDDではほぼ見られません。

ですが、ハードディスク自体の基盤は壊れなくても、USB接続による外付けハードディスクケース側の基盤が壊れてしまう可能性が部分的にあります。

「USB接続による外付けハードディスク」には、2種類の基盤が存在します。

  • USB接続の外付けケース
  • 内蔵ハードディスク

この2つの基盤制御があるのです。

よくネットの記事でも、「USB接続の外付けケースから内蔵HDDを取り外して、別のUSB接続の外付けケースにHDDを入れてPCに繋がれば良いとか、試してみたら?」というものがあります。

これは、「USB接続の外付けハードディスク」側の基盤が壊れている可能性があるので、試しに別のケースの基盤経由で認識できるかどうかを試してみたら?ということです。

 

「USB接続の外付けハードディスク」側の基盤だけの問題であれば、まだ認識できる可能性があります。ですが、おかしな音が聞こえる現象はヘッドが壊れている可能性が極めて高くなります。

例えば、この異音には「ジー、ジー」「カッツン・カッツン」「ギー、ギー」という決まった音が続きます。事例としては電源を入れてしばらくしてから聞こえたり電源ON直後から聞こえるケースがほとんどです。

このように異音が聞こえたら、まずは電源を速やかに切って何もしないことが復旧への第1歩になります。

また、異音発生後、さらに「ブー、ブー、ブー」とか「ビー、ビー、ビー」といったビープー音が聞こえるケースもあります。このような異音が発生するケースでは専門のデータ復旧サービス業者でなければ復旧は不可能です。

 

重度論理障害の発生率

またHDDが機械的に壊れていなくとも重度の論理障害となっていれば復旧不可能です。
普通は機械的故障でないならデータは復旧可能だろうと考えがちですが、それは間違いです。この重度論理障害こそが一番、厄介なトラブルといえるのです。

もし機械的故障であれば、プラッター記録面にスクラッチ損傷がなければ、そのほとんどは決まった作業工程で復旧可能となります。

逆にデータ自体が傷を受けている重度論理障害は元から復旧できないのです。
確率としても論理障害の約30%が重度の論理障害となっています。

論理障害自体は全故障の30%程度ですから、30%の30%。つまり全体の約10%前後は、
データそのものが破壊または消失しているため、復旧不可能になります。

重度論理障害はレイド・NAS・HDDといったサーバー機USBメモリー・SDカードに関係なく起こります。
実際には、USBメモリー・SDカード・SSDなどメモリー系に多いのが、この重度論理障害です。

 

データ復旧の成功率

さて、ここまで読んで不思議に思った方はいませんでしょうか?

障害区分 障害の発生率
物理障害の発生率 70%
論理障害の発生率 30%

 

障害の発生率と復旧成功率は違います。

障害区分 復旧成功率
物理障害 50%
論理障害 70%

 

全故障メディアの復旧成功率は、どんなに技術力があっても「56%」が最大の復旧成功値です。

普通にやれば、これ以上の成功率はありえません。何故なら、設備や技術力ではなく、データ自体が損傷しているため、そもそも物理的に抽出できないからです・・・。

 

そのため、データ復旧業界では、多少のやりくりがあったとしても「50%~70%」の範囲に復旧成功率は収束していくとされています。

70%を超える確率とならないのがデータ復旧率なのです。
記録メディアがハードディスクでもUSBメモリーでもSDカードでも、どれであったとしても70%を超えるデータ復旧率となり得ません・・・。でも、一部のデータ復旧業者だと90%以上という高い確率で20%以上も離れてしまうのかが不思議ですよね。